みなさんは衝撃を受けた経験って覚えていますか?
私には今でもはっきりとした記憶がいくつかあります。
「これ…すごい!!!」
そんなお話です。
それは中学生の頃です。
「先輩・後輩の関係ってどんなだろう?」
「勉強科目も増えて大変そうだなぁ。」
「不良の先輩もいるんだって!?怖いなぁ。」
など、色々な悩みを抱えながら通っておりました。
小学生の頃は特別に趣味があるわけでもなく、強いて言えば”ファミコンをする事が好き”位でした(好きなゲームはロックマン。お小遣いのほとんどをゲームソフトに費やしました)。
中学生になるとクラスメイトや友達同士の話題はバラエティ番組や芸能人、音楽などが中心で、幼少期にバラエティ番組が禁止(ドリフターズは除く)だった私は、いまいち話題に乗ることができず、焦りを感じていました。
そして、共通の話題を身に付けようと思い、バラエティ番組や音楽番組をチェックするようになりました。
始めは分からなかった芸能人の名前や歌手、グループの名前もだんだんと分かるようになり、クラスメイトの話題にもついていけるようになりました。
その中で特に惹かれたのが、当時一斉を風靡した「TK」こと「小室哲哉」さん。
彼のプロデュースした楽曲はオリコンの週間ランキングにいつも入っていました。
ドラマの主題歌やCMにも、たくさん使われていました。
チェックしていた音楽番組『THE・夜もヒッパレ!』や『カウントダウンTV』で曲が紹介される度に洗脳(?)されていくのでした。
「Tetsuya KomuroでTKか!かっこいいな!」
「シンセサイザー?光るキーボードかな?」
なんて、今思うと恥ずかしいですが、新しい文化に触れてワクワクしていました。
当時は”プロデュース”の意味も分からず、さらには「ぷろでゅーさー??って何?」くらいの知識でした。
まぁ曲とかを作る人なんだな位に考えていました(全然違う)。
そんな感じで無趣味の私が初めて興味を持った事、それが小室哲哉さんの音楽でした。
「with T Komuro」のクレジットにやられました。
globe、trf、安室奈美恵、hitomi、華原朋美・・・
リリースされる曲がありすぎて、とてもお小遣いでまかなうのは無理(当時1000円/月)。どうしたもんかと、しばし考えました。
そうだ!レンタルCD屋に行ってみよう!
せいげん少年は財布(マジックテープ)と生徒手帳(身分証明書として利用)をポケットに突っ込み、自転車にまたがるのでした。